火葬を終えて、あの子のお骨が入った骨壺が手元に戻ってきた。
その骨壺を眺めながら、「この子のお墓は、どうしてあげたらいいのだろう」と考えていらっしゃる方は、とても多くいらっしゃいます。
「ペットにもお墓を作ってあげるべきなのだろうか」
「霊園に納めるのと、家に置いておくのと、どちらがあの子のためになるのだろう」
「いつか自分が入るお墓に、一緒に入ってもらうことはできるのだろうか」
考えはじめると迷いばかりが増えていく。そのお気持ちは、決して特別なものではありません。
まず、安心していただきたいことがあります。ペットちゃんのご遺骨には、人のお墓のような全国一律の納骨義務や、いつまでに納めなければならないという期限がありません。
お墓を作らなければならないという決まりもありません。
ただし、埋葬や散骨を行う場所によっては、自治体の条例や、土地・施設の規約を確認しておく必要があります。この点は本文で改めてご説明します。
ご遺骨をご自宅に置いたまま、何年も過ごしていらっしゃるご家族もたくさんいらっしゃいます。それも立派なご供養のかたちです。
そこで本記事では、ペットのお墓を考えるうえで知っておきたい法律とルールの基本からご説明します。
そのうえで、霊園・納骨堂・樹木葬・庭への埋葬・散骨・手元供養という選択肢を、一覧で整理します。
さらに、ペットと人が同じお墓に入れるのかという疑問、費用の考え方、そして後悔しないための判断軸までを、順を追ってお伝えします。
ひとつだけ、先にお伝えしておきたいことがあります。
ペット火葬の業界では「個別火葬」「合同火葬」「立会火葬」「一任火葬」といったサービス名が業者間で統一されていません。
同じ名称でも、実際の内容(お別れの儀の有無、旅支度、お骨上げの方法、火葬後のご遺骨の扱い、ご返骨の可否、スタッフの対応範囲)が業者ごとに大きく異なります。
お墓を考えるうえでは「ご遺骨が手元に戻ってくるかどうか」が出発点になりますので、この前提はとても大切です。本記事でも、名称だけを頼りに判断しないための考え方をあわせてお伝えします。
いま気持ちの整理がつかない中で読んでくださっている方にも、ひとつずつ進めていただけるようにまとめました。あの子との時間を、これからも穏やかに続けていくための参考になれば幸いです。
ペットのお墓は必ず必要?考えはじめる前の3つの前提

お墓の種類や費用を調べる前に、知っておいていただきたい前提が3つあります。ここを押さえておくと、そのあとの選択がぐっと楽になります。
お墓を作らないという選択も、自然なことです
人の場合は、亡くなった方のご遺骨を墓地に納めることが一般的です。一方でペットちゃんの場合、ご遺骨をどうするかはご家族に委ねられており、お墓を作らないという選択も広く受け入れられています。
実際、火葬を終えたあとご遺骨をご自宅に安置し、写真や首輪と並べて手を合わせる暮らしを続けていらっしゃるご家族は少なくありません。
近年はペットを家族の一員として迎えるご家庭が増え、それにともなって供養のかたちも多様になりました。霊園に立派なお墓を建てるご家族もいれば、小さな骨壺を寝室の棚に置いて毎朝声をかけるご家族もいらっしゃいます。
どちらが正しいということはありません。ご家族が納得できるかたちが、そのご家庭にとっての正解です。
出発点は「ご遺骨が手元にあるかどうか」
お墓や納骨先を考えるということは、ご遺骨をどこに納めるかを考えるということです。そのため、まず確認したいのが、ご遺骨がご家族の手元にあるかどうかです。
ペット火葬には、あの子だけを単独で火葬してご遺骨をお返しする方法と、他のペットちゃんと一緒に火葬して業者が責任を持ってご供養する方法があります。後者の場合、ご遺骨は基本的にお戻りしません。
すでに火葬を終えられている場合は、骨壺が手元にあるかどうかがそのまま出発点になります。これから火葬を依頼される段階の方は、後述する「お墓という選択肢を残すための火葬プランの選び方」もあわせてご覧ください。
同じ名称でも、業者によって内容が違います
ここが、ペット火葬という業界でとくに誤解の生まれやすいところです。
「個別火葬」「合同火葬」「立会火葬」「一任火葬」といったサービス名は、業界内で統一された定義があるわけではありません。
同じ「個別火葬」という名前でも、ご家族がお骨上げをする業者もあれば、業者がお骨上げまで行って骨壺の状態でお返しする業者もあります。
この違いが生まれるのは、会社ごとの方針や、使用している火葬炉、フランチャイズ本部の考え方などが異なるためです。人の葬儀に地域差や宗派の違いがあるのと似ていますが、ペット火葬の場合はその差がさらに大きくなります。
そのため、名称だけを見て「このプランならお骨が戻ってくるはずだ」と判断してしまうと、想像していた内容と違ったということが実際に起こります。
プランを検討される際は、名前ではなく「ご遺骨はお戻りしますか」「お骨上げはどなたが行いますか」という中身を、依頼される業者に直接ご確認ください。
ペットのお墓と法律|どこまでが自由で、どこからが確認事項か

ペットのお墓を調べていると、法律に関する情報が数多く出てきます。ここでは、一般に知られている考え方を整理してお伝えします。
なお、法律の解釈や自治体の運用は地域によって異なる場合があります。断定的な判断はせず、迷われたときはお住まいの自治体や専門家にご確認いただくのが安心です。
人のお墓の法律は、ペットには適用されないとされています
人のご遺体やご遺骨を埋葬する場所については、墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)という法律で定められています。
この法律でいう埋葬や埋蔵は人について定められたものであり、動物であるペットちゃんは対象に含まれないと一般に解釈されています。
つまり、ペットちゃんのご遺骨を納めるにあたって、人のお墓のように行政の許可が必要になるということは、原則としてありません。
このことは、裏を返せば「ご家族の判断に委ねられている範囲が広い」ということでもあります。だからこそ、次に挙げる場所のルールとマナーが重要になります。
埋葬できるのはご自身の土地。他人の土地や公共の場所は避けてください
ご自宅の庭など、ご家族が所有している私有地に、弔う気持ちをもってご遺骨やご遺体を埋めることは、法律で直接禁じられているものではないとされています。
ただし、ご自身の土地であっても、臭いが出たり、水質や土壌に影響が及んだりして周囲にご迷惑がかかった場合には、責任を問われる可能性があります。深さや水はけには十分な配慮が必要です。
一方、公園、河川敷、山林、他人の敷地など、ご家族の土地でない場所に埋めることは避けてください。所有者や管理者の許可のない埋設は、土地の管理上の問題となるほか、状況によっては法令上の問題が生じることもあります。
賃貸物件の庭や、マンション・集合住宅の共有スペースも、ご自身だけの所有地ではありません。無断で埋めることは避け、ご希望の場合は、所有者や管理会社、管理組合の規約を事前にご確認ください。
土葬(ご遺体をそのまま埋める方法)については、衛生面や臭い、他の動物が掘り返してしまう可能性など、火葬後のご遺骨を埋める場合とは違った注意点があります。
ご近所とのトラブルを避けるという意味でも、火葬を経てからにされるご家族が多くなっています。
散骨は、節度をもって行えばという前提で
海や山にご遺骨をまく散骨についても、ペットちゃんに関して直接規制する法律は、現在のところ設けられていないとされています。
ただし、法律がないことと、どこでも自由に行えることは別の話です。他の方が利用される場所では、ご遺骨とわかる形のまま置くことは避け、パウダー状に粉骨したうえで、周囲への配慮を持って行うのが一般的なマナーとされています。
なお、自治体によっては、ペット霊園の設置や運営について独自の条例を設けている地域があります。これは主に霊園を運営する事業者に向けたもので、たとえば霊園の敷地内でご遺体を土に埋めることを禁じている自治体もあります。
実際に、複数の自治体がペット霊園に関する条例を制定しています。
ご依頼を検討されている霊園がある地域のルールが気になる場合は、施設や自治体にご確認ください。
散骨を行う場合も、実施する場所の自治体のルールや、その土地・施設の管理規約をあわせてご確認いただくと安心です。
海洋散骨を検討される場合は、個人で行うより、散骨を扱う専門の業者に依頼されるほうが安心です。
ペットのお墓・納骨先の選択肢|7つの方法と特徴の一覧

ここからが本題です。ペットちゃんのご遺骨を納める方法には、大きく分けて7つの選択肢があります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、どれが優れているというものではありません。ご家族の暮らし方によって、ふさわしい方法は変わります。
まず全体像を一覧でご覧ください。
| 方法 | 場所 | あとから取り出す | お参りのしやすさ | 向いているご家族 |
|---|---|---|---|---|
| ペット霊園の個別墓(墓石) | 霊園 | 可能な場合が多い | 通う必要あり | 形あるお墓を残したい |
| 霊園の合祀墓・共同墓 | 霊園 | できません | 通う必要あり | 管理の負担を抑えたい |
| 納骨堂 | 屋内施設 | 可能な場合が多い | 天候に左右されにくい | 天候を気にせず通いたい |
| 樹木葬・自然葬 | 霊園・専用区画 | 難しい場合が多い | 通う必要あり | 自然に還してあげたい |
| 自宅の庭への埋葬 | 私有地 | 埋め方による | いつでも | 一戸建てで庭がある |
| 散骨 | 海・山など | できません | 決まった場所はなし | 形を残さず見送りたい |
| 手元供養 | 自宅 | 可能 | いつでも | まだそばに置いておきたい |
費用や条件は施設ごとに大きく異なります。あくまで一般的な傾向としてご覧いただき、実際に検討される際は、必ずその施設に直接ご確認ください。
ペット霊園に個別のお墓を建てる
ペット専用の霊園に区画を借り、小さな墓石を建てる方法です。人のお墓に近いかたちで、あの子の名前を刻んだお墓を残すことができます。
命日やお盆にお参りに行く場所ができるため、ご家族の気持ちの拠りどころになりやすいのが特長です。多頭飼いのご家庭では、代々の子を同じ区画に納めていかれるケースもあります。
一方で、区画使用料と墓石の費用に加えて、年間の管理費が継続して必要となる施設もあります。将来にわたって通い続けられるか、管理を引き継ぐ人がいるかという点を、あらかじめ考えておく必要があります。
霊園の合祀墓・共同墓に納める
他のペットちゃんたちと一緒に、ひとつの大きなお墓に納める方法です。合祀墓、共同墓、慰霊碑などと呼ばれます。
個別の区画を持たないぶん費用を抑えやすく、施設が永代にわたって供養と管理を行う永代供養のかたちをとっている施設もあります。その場合、管理する人がいなくなる心配をしなくてよいという安心感があります。
ただし、一度合祀すると、あとからご遺骨だけを取り出すことは基本的にできません。他の子のご遺骨と混ざってしまうためです。
「やはり手元に置いておきたかった」と思っても戻せない選択になりますので、ご家族全員で十分に話し合ってから決めてください。
納骨堂に納める
屋内の施設に、ご遺骨を納めたスペースを借りる方法です。ロッカー型、仏壇型、棚に骨壺を並べるタイプなど、施設によって形はさまざまです。
屋内のため天候に左右されず、お参りしやすいのが特長です。写真やおもちゃを一緒に納められる施設もあり、あの子らしい空間を作れる点を魅力に感じるご家族もいらっしゃいます。
施設によっては契約期間が定められており、期間が過ぎたあとは合祀墓へ移されるという流れになっている場合があります。契約期間と、そのあとどうなるのかを、契約前に必ずご確認ください。
樹木葬・自然葬という選び方
墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする方法です。近年、人のお墓でも選ばれることが増えており、ペットちゃんを受け入れている霊園も出てきています。
自然に還してあげたいというお気持ちに沿いやすく、墓石を建てるより費用を抑えられる場合が多いのも特長です。
ただし、土に直接ご遺骨を還すタイプの場合、あとから取り出すことはできません。区画を個別に持つタイプか、共同の区画に納めるタイプかによっても条件が変わりますので、詳細は施設にご確認ください。
自宅の庭に埋葬する
ご自宅の庭にご遺骨を埋め、小さなプレートや石を置いてお墓とする方法です。いつでもそばで手を合わせられること、費用がほとんどかからないことが大きな特長です。
一方で、注意しておきたい点もあります。ご遺骨をそのまま埋めると土に還るまでに長い年月がかかること、雨で土が流れないよう深さと水はけに配慮が必要なこと、そして将来引っ越すことになった場合にどうするかという問題です。
土に還りやすいよう粉骨してから埋める、プランターに土を入れてその中で供養するプランター葬という方法を選ぶ、といった工夫をされるご家族もいらっしゃいます。
あとから取り出せるかどうかは、埋め方によって変わります。骨壺や容器ごと埋めた場合は掘り出せることがありますが、粉骨して土に直接還した場合は、取り出すことが難しくなります。
将来お住まいが変わる可能性がある場合は、この点も踏まえてお決めください。
散骨する
ご遺骨をパウダー状にして、海や山にまく方法です。あの子が好きだった散歩道や、家族で出かけた海を選ばれるご家族もいらっしゃいます。
形あるお墓を残さないため、管理の負担がまったくないのが特長です。その反面、一度まいたご遺骨は戻せませんので、ご家族の中に迷っている方がいないかを確認してから行ってください。
一部だけを散骨し、残りを手元に置くという分骨のかたちをとれば、両方のお気持ちを大切にすることもできます。
自宅で手元供養を続ける
骨壺をご自宅に置いたまま、ご供養を続ける方法です。ペット用のミニ仏壇を設けたり、ご遺骨の一部を小さなペンダントやメモリアルカプセルに納めたりと、かたちはさまざまです。
「お墓を決められないから」と後ろめたく感じる必要はまったくありません。手元供養は、日本でも広く選ばれているひとつの供養のかたちです。
ご自宅での供養スペースの作り方や、骨壺の保管で気をつけたい湿気対策などは、別記事で詳しくご説明しています。
ペットと人が同じお墓に入れる?|寺院墓地や霊園では、事前のお話を大切に

「自分が亡くなったら、あの子と同じお墓に入りたい」というご相談は、とても多くいただくテーマです。
寺院墓地や霊園の中には、ペットちゃんと一緒に入れるお墓や、ペット専用の供養区画を設けているところもあります。
一緒に入れるかどうかは、寺院や霊園ごとに異なります
人とペットちゃんが同じお墓に入れるかどうか、またペットちゃん専用のお墓や納骨区画がどのように管理されるかは、寺院や霊園ごとの考え方によって異なります。
そのため、ご希望される場合は、事前に管理者様へよくお話を伺い、ご家族様・ご親族様とも相談しながら、納得できる形を選ばれることが大切です。
費用や管理のことも、無理のない範囲で伺っておくと安心です
費用や管理方法、将来のお参りやご供養の形についても、分からない点があれば、見学やご相談の際に無理のない範囲で確認しておくと安心です。
大切なのは、急いで決めることではなく、ご家族様が安心してお参りやご供養を続けられるかどうかです。
ペットのお墓にかかる費用の考え方|最初の費用と、続く費用

費用は施設や地域によって大きく異なり、一律の相場をお伝えすることが難しい分野です。
そこで本記事では金額そのものではなく、どこにお金がかかるのかという「費用の構造」をご説明します。この構造がわかっていれば、見積もりを比べるときに迷いにくくなります。
| 費用の種類 | いつ発生するか | 主な内容 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 契約時に一度 | 区画使用料、納骨料、墓石代、彫刻料 |
| 維持費用 | 毎年または数年ごと | 年間管理費、施設の維持協力費 |
| 更新費用 | 契約期間の満了時 | 納骨堂の更新料、再契約の費用 |
| 法要にかかる費用 | 節目ごと | 合同法要への参加費、お布施 |
| その他 | 必要に応じて | 粉骨、骨壺の変更、プレート作成 |
金額の目安は施設によって差が大きいため、必ず複数の施設に直接お問い合わせのうえ、書面でご確認ください。
一度きりの費用と、続いていく費用を分けて見る
見積もりを比べるときに見落とされやすいのが、年間管理費です。
初期費用が抑えられていても、毎年の管理費が続く場合、10年、20年と積み重なると総額は大きく変わります。逆に、初期費用がやや高くても、永代供養料に管理費が含まれていて追加費用が発生しない施設もあります。
「今いくら払うか」ではなく、「これから何年、いくら続くのか」という視点で見ていただくと、比べやすくなります。
永代供養という考え方
永代供養とは、ご家族に代わって施設が供養と管理を続けてくれる仕組みのことです。合祀墓や、一定期間後に合祀へ移る納骨堂で、この形をとっている施設があります。
将来ご家族が高齢になったとき、あるいは管理を引き継ぐ方がいないときに、無縁になってしまう心配が少ないのが利点です。
ただし「永代」という言葉の指す期間や、供養の具体的な内容は施設によって異なります。年に何回、どのような法要を行うのかまで確認しておくと安心です。
費用を抑えたいときの考え方
費用をできるだけ抑えたい場合、合祀墓や、ご自宅での手元供養が選択肢になります。庭への埋葬もほとんど費用がかかりません。
ここで大切なのは、費用の多い少ないと、ご供養の気持ちの深さはまったく別のものだということです。
お墓を建てなかったから供養が足りない、ということはありません。毎日手を合わせる、お水を替える、名前を呼ぶ。
そうした日々の積み重ねが、あの子にとって何よりのご供養になります。
後悔しないための5つの判断軸

たくさんの選択肢を前にして迷われたときは、次の5つを順番に確認してみてください。
そのうえで、霊園や納骨堂を見学される際に伺っておきたい点も、最後にまとめています。
通い続けられる距離にあるか
お墓や納骨堂を選ぶとき、施設の雰囲気に心を動かされて少し遠い場所を選ばれる方がいらっしゃいます。
けれども、お参りは一度きりではありません。命日、お盆、ふと会いたくなった日。
何度も足を運ぶことを考えると、無理なく通える距離かどうかは大切な判断材料です。
見学に行かれる際は、実際にご自宅から向かってみて、かかる時間と交通手段を確かめておくとよいでしょう。
ご家族全員が納得しているか
ご家族の中でも、ご遺骨をどうしたいかというお気持ちは違うことがあります。
すぐに納骨したい方、まだ手元に置いておきたい方、散骨してあげたい方。どのお気持ちも自然なものです。
急いで結論を出さず、それぞれの想いを言葉にする時間を持ってください。あとから「相談してほしかった」という気持ちが残らないことが、いちばんの後悔対策になります。
あとから変更できるかどうか
選択肢の中には、あとから戻せるものと戻せないものがあります。
合祀と散骨は、一度行うとご遺骨を取り出すことができません。一方、個別の区画や納骨堂、手元供養は、状況が変わったときに移すことができる場合があります。
庭への埋葬は、前述のとおり埋め方によって変わります。
いま気持ちが定まらないのであれば、まずは戻せる選択から始めるという考え方もあります。
将来、管理する人がいるか
お墓は、建てて終わりではありません。年間管理費の支払いや、お掃除、草取りといった管理が続いていきます。
ご家族の年齢や、将来お住まいが変わる可能性も含めて、10年後、20年後にどうなっているかを想像してみてください。管理を引き継ぐ方がいない場合は、永代供養のついた選択肢が現実的です。
今の気持ちだけで急いで決めていないか
旅立ってすぐの時期は、悲しみの中で「何かしてあげなければ」というお気持ちが強くなりやすい時期です。
その気持ちは自然なものですが、大きな決断を急ぐには向いていない時期でもあります。とくに、あとから戻せない選択については、少し時間を置いてから決めても遅くはありません。
見学や相談の際に、無理のない範囲で確認しておきたいこと
ペット霊園や納骨堂を検討される際は、施設の雰囲気や費用だけでなく、将来のお参りや管理についても考えておくと安心です。
たとえば、次のような点を確認しておくとよいでしょう。
| 確認しておきたいこと | 見ておきたい点 |
|---|---|
| 費用 | 年間管理費や更新費用があるか |
| 契約 | 契約期間が決まっているか |
| その後の扱い | 一定期間後に合祀へ移ることがあるか |
| 将来のこと | ご家族が管理できなくなった場合の対応があるか |
| 追加の費用 | 補修費用や撤去費用が発生する場合があるか |
いずれも、見学やご相談の際に無理のない範囲でお伺いしておくと安心です。
特に、一度合祀されたり散骨されたりすると、ご遺骨を元に戻すことは性質上できません。
迷いがある場合は、急いで決めず、まずはご自宅で手元供養を続けながら考えるという選択もあります。
決められないときは、急いで決めなくて大丈夫です

ここまで選択肢をご紹介してきましたが、読んだうえでまだ決められないという方も多いと思います。それで大丈夫です。
何年も手元供養を続けられるご家族様も多くいらっしゃいます
ペットちゃんのご遺骨を、すぐに霊園や納骨堂へ納めなければならないという決まりはありません。
実際に、ペットセレモニーモアナがお伺いさせていただいたご家庭でも、火葬後にご遺骨をご自宅へお迎えし、何年も、何年も手元供養を続けていらっしゃるご家族様が多くいらっしゃいます。
「いつかは納骨しなければ」と思いながらも、なかなか手放すことができない。
「もう少しそばにいてほしい」
「お骨壺を見ると、まだこの子が家にいてくれるように感じる」
そのようなお気持ちは、決して特別なものではありません。
また、知り合いのご住職様からも、ペット用のお墓がありながら「なかなか入れられないのよね」とお話を伺ったことがあります。
お寺に関わる方であっても、ペットちゃんのお骨をすぐに納めることには、迷いや寂しさを感じられることがあります。
それほど、ペットちゃんのご遺骨は、ご家族様にとって身近で、簡単には手放せない大切な存在なのだと思います。
毎朝お水を替えたり、写真に声をかけたり、好きだったおやつをお供えしたり。そうした日々の中で、少しずつお気持ちが落ち着いていくこともあります。
迷われているうちは、急いで決めなくて大丈夫です。
ご家族様のお気持ちが動いたときに、あらためて納骨や散骨、お墓について考えていただければ十分です。
ご自宅で安置される際は、直射日光や湿気を避け、風通しのよい場所を選んでいただくと安心です。
湿気が多い場所では骨壺の中に湿気がこもることもありますので、ときどき骨壺の状態を確認していただくとよいでしょう。
また、他のペットちゃんがいるご家庭では、骨壺に触れたり倒してしまったりしないよう、手の届きにくい場所にご安置ください。
地震などによる転倒を防ぐため、耐震マットを敷くなどの対策をしておくと、より安心です。
置き場所や骨壺の扱いについては、別記事で詳しくご説明しています。
節目を目安にされるご家族が多くいらっしゃいます
それでも何か目安がほしいという方には、四十九日、百か日、一周忌といった節目があります。
人の法要にならって、この時期に納骨をされるご家族は少なくありません。ただしこれも決まりではなく、あくまで気持ちの区切りをつけるための目安です。
三回忌を過ぎてから納骨されたご家族も、ずっと手元に置き続けていらっしゃるご家族も、どちらもいらっしゃいます。
分骨という折衷案もあります
「納骨もしたいけれど、少しはそばに置いておきたい」というときは、分骨という方法があります。
ご遺骨の一部を小さな骨壺やメモリアルカプセル、ペンダントに納め、残りを霊園や納骨堂に納めるかたちです。ご家族が複数の場所に住んでいらっしゃる場合に、それぞれが少しずつ手元に持つという使い方をされることもあります。
分骨を検討される場合は、火葬のあと骨壺に納める段階で相談されるとスムーズです。
お墓という選択肢を残すために|火葬プランの選び方とモアナのご紹介

ここまでお読みいただいてお気づきかもしれませんが、お墓や納骨の選択肢は、ご遺骨がお手元にあることが前提になります。
これから火葬を検討される段階の方に向けて、大切な点をお伝えします。
ご返骨のあるプランを選んでおく
ペット火葬には、ご遺骨がお戻りするプランと、お戻りしないプランがあります。
他のペットちゃんと一緒に火葬する合同のプランは、費用を抑えられる一方で、ご遺骨は基本的にお返しできません。他の子のご遺骨と分けることができないためです。
ここで気をつけていただきたいことがあります。合同のプランでご予約されたあと、当日になって個別のプランへ変更したいとお申し出いただいても、必ずしも対応できるとは限りません。
所要時間や火葬車の手配、他のお客様のご予約状況が大きく異なるためです。
迷われている場合は、ご予約の前にご家族様でよくご相談いただき、ご不安な点は事前に業者へご確認ください。
将来お墓に納める可能性が少しでもあるのなら、ご返骨のあるプランを選んでおかれると、あとの選択肢が広がります。
ペットセレモニーモアナのご紹介
ここで、茨城県古河市を拠点に訪問型のペット火葬・葬儀を行っている、ペットセレモニーモアナのご案内をさせてください。
移動火葬車でご自宅までお伺いする訪問型のため、施設まであの子を連れて行く必要がありません。住み慣れたお家から、ご家族のペースでお見送りいただけます。
ご近所への配慮が必要な場合も、事前にご相談いただければ静かに進行いたします。
お電話で対応したスタッフが、そのままご自宅へお伺いする一貫対応をとっているため、はじめての方にも落ち着いてご利用いただいています。おかげさまで、Googleの口コミでも高い評価をいただいております。
犬や猫はもちろん、ハムスター、うさぎ、フェレット、小鳥、ハリネズミ、トカゲなどの小動物にも対応しております。
なお、小さな子のご遺骨は残ることが多いものの、残り方には個体差があります。
その点は、あらかじめご承知おきいただけますと幸いです。
プランは、お別れの儀・お骨上げ・ご返骨の組み合わせによって5つをご用意しています。お墓や納骨をお考えの場合は、ご返骨のあるプランをお選びいただくことになります。
| プラン名 | お別れの儀 | お骨上げ | ご返骨 |
|---|---|---|---|
| モアナ個別葬儀 | あり | ご家族 | あり |
| モアナ合同葬儀 | あり | 弊社 | なし |
| 個別火葬 | なし | ご家族 | あり |
| お任せ個別火葬 | なし | 弊社 | あり |
| お任せ合同火葬 | なし | 弊社 | なし |
上記は2026年8月時点のペットセレモニーモアナのプラン内容です。
前述のとおり、同じ名称でも内容は業者ごとに異なります。他社と比較される際は、必ず各社に直接ご確認ください。
それぞれの詳しい内容と料金はプランのご案内ページに記載しております。
施行に必要なものはプラン料金に含まれた明朗会計で、追加料金が発生しない分かりやすいかたちでご案内しています。お支払いは現金のほか、各種クレジットカードもご利用いただけます。
ご訪問対応エリアは、茨城県9市町、埼玉県11市町、栃木県5市町、群馬県6市町、千葉県1市の、あわせて32市町です。
このうち、出張料金が無料となる地域は、下記の20市町です。
| 都県 | 出張料金が無料の市町 |
|---|---|
| 茨城県 | 古河市、境町、八千代町、結城市、五霞町、坂東市、下妻市、筑西市 |
| 栃木県 | 野木町、小山市、栃木市、下野市、佐野市 |
| 埼玉県 | 加須市、幸手市、久喜市、羽生市 |
| 群馬県 | 板倉町、館林市、明和町 |
上記以外の地域につきましては、距離に応じた出張料金を申し受けております。
最新の情報と、お住まいの地域が対象かどうかは、訪問対応エリアのページでご確認いただけます。お電話でもお問い合わせいただけます。
※2026年8月時点の内容です。
実際にご利用いただいたご家族からのお客様の声も掲載しておりますので、雰囲気を知る手がかりとしてご覧いただければ幸いです。
24時間お電話を受け付けております。まだお別れが来ていない段階でのご相談も、お見送りを終えたあとのご供養についてのご質問も、お受けしております。
フリーダイヤル:0120-228-785(24時間受付)
ペットのお墓に関するよくある質問

最後に、お墓や納骨についてよくいただくご質問をまとめました。ご家族の状況によって答えは変わりますので、あくまで一般的な考え方としてご覧ください。
Q1. ペットのお墓は必ず作らなければいけませんか
作らなければならないという決まりはありません。ご遺骨をご自宅に置いたまま、手元で供養を続けていらっしゃるご家族はたくさんいらっしゃいます。
お墓を作るかどうかより、ご家族が納得できるかたちを選ぶことのほうが大切です。
Q2. マンションや集合住宅でも、ペットのお墓は作れますか
共有スペースや敷地内に無断で埋めることはできませんが、室内での手元供養はもちろん可能です。埋葬をご希望の場合は、管理会社や管理組合の規約を事前にご確認ください。
小さなペット用の仏壇や、写真と骨壺を並べた供養スペースを設けられるご家族が多くいらっしゃいます。省スペースのミニ骨壺を選ばれる方もいらっしゃいます。
Q3. 庭にお墓を作ったあと、引っ越すことになったらどうすればよいですか
ご自宅のお庭にご遺骨を埋めたあとで引っ越しをされる場合、埋葬の方法や経過した年数によっては、ご遺骨を取り出すことが難しくなることがあります。
特に、土に直接還す形で埋葬された場合は、あとからご遺骨だけをきれいに取り出すことは、現実的には難しいとお考えいただいた方がよいでしょう。
将来お住まいが変わる可能性がある場合は、はじめから土に埋めず、ご自宅で手元供養を続ける方法や、プランターで供養する方法、または納骨堂など移動しやすい形を検討されると安心です。
お庭への埋葬は、いつでもそばで手を合わせられる温かな供養の形ですが、あとから移すことが難しい場合もあります。
迷われる場合は、急いで埋葬せず、しばらく手元供養を続けながら考えていただくことをおすすめいたします。
Q4. 空になった骨壺は、どうすればよいですか
納骨や散骨を終えて骨壺だけが残った場合、扱いに迷われる方が多くいらっしゃいます。
納骨先の施設で引き取っていただける場合がありますので、まずはご相談ください。
ご自宅で処理される場合は、お住まいの自治体の分別ルールをご確認いただくかたちになります。
Q5. ペットのお墓参りは、どのくらいの頻度で行けばよいですか
頻度に決まりはありません。命日やお盆に行かれる方、月命日ごとに行かれる方、思い立ったときに行かれる方。
ご家族それぞれです。
なかなか足を運べない時期があっても、気に病まないでください。ご自宅で手を合わせるだけでも、十分にお気持ちは届いています。
Q6. ペットのお墓に、名前を刻むことはできますか
多くのペット霊園では、墓石やプレートにお名前を刻むことができます。生年月日や旅立った日、短いメッセージを入れられる施設もあります。
彫刻の費用や文字数の上限は施設によって異なりますので、契約前にご確認ください。
Q7. 犬や猫以外の小動物でも、霊園に納められますか
対応している施設が多くありますが、施設によって受け入れの範囲が異なります。
ハムスターや小鳥などの小さな子の場合、ご遺骨の量が少ないため、納骨の方法についてもあわせてご相談されるとよいでしょう。
まとめ|急がず、後悔の少ないかたちを選ぶために

ペットちゃんのお墓には、これが正解というかたちがありません。
霊園に個別のお墓を建てる、合祀墓に納める、納骨堂を利用する、樹木葬を選ぶ、庭に埋葬する、散骨する、手元で供養を続ける。
どの選択も、あの子を想う気持ちから生まれたものです。
ただし、一度合祀や散骨をすると、ご遺骨を元に戻すことは性質上できません。
迷いがある場合は、まずはご自宅で手元供養を続けながら、気持ちが落ち着いてから考えるという選択もあります。
ご遺骨をご自宅に置いておくことに、期限はありません。何年も一緒に過ごされるご家族様もいらっしゃいます。
大切なのは、急いで決めることではなく、ご家族様が納得できるかたちを選ぶことです。
悲しみが深い時期は、判断が難しくなることもあります。
どうかご無理なさらず、ペットちゃんとの大切な思い出を抱きながら、少しずつお考えください。
ペットセレモニーモアナでは、これから火葬をお考えの方はもちろん、お見送りを終えたあとのご供養についてのご相談も承っております。
お墓や納骨について迷われている場合も、お気軽にご相談ください。
フリーダイヤル:0120-228-785(24時間受付)
古河市を中心に、茨城・栃木・埼玉・群馬・千葉の対応エリアへ、24時間ご相談を受け付けております。



