子どもにペットの死をどう伝える?家族で大切なお別れをするために考えたいこと

リビングで犬をなでながら一緒に過ごすご家族と女の子

大切なペットちゃんとのお別れは、大人にとっても受け止めることが難しいものです。

その中で、お子様がいらっしゃるご家庭では、「子どもには、どのように伝えたらよいのだろう」「亡くなった姿を見せても大丈夫なのだろうか」「お別れやお骨上げに参加させた方がよいのだろうか」と迷われることもあると思います。

長い間一緒に暮らしてきたペットちゃんは、お子様にとっても大切な家族です。兄弟や姉妹のように育ってきた子もいれば、生まれたときからずっとそばにペットちゃんがいたというお子様もいらっしゃいます。

そのため、お別れの受け止め方も一人ひとり違います。大切なのは「こうしなければならない」と決めることではなく、

お子様の年齢やお気持ち、ご家族様のお考えに合わせながら、そのご家庭らしいお別れをしていただくことではないかと、私たちは考えております。

ペットセレモニーモアナでは、実際のお見送りの中で、お子様がお手紙を書かれたり、メッセージクロスへお気持ちを残されたり、お花を添えたり、ご家族様と一緒にお骨上げをされたりする姿を拝見することがあります。

一方で、お別れがつらく、その場にいることを望まないお子様もいらっしゃいます。

この記事では、これまで実際のお見送りをお手伝いさせていただいた経験も交えながら、子どもにペットちゃんの死をどのように伝えるか、そしてご家族様でどのようにお別れの時間を過ごすかについてお話しいたします。

子どもへの伝え方に、一つだけの正解はありません

犬の写真立てを抱えた女の子と、肩に手を添えて話すお母さん

ペットちゃんが亡くなったとき、「子どもにどう説明しよう」と悩まれるご家族様は少なくありません。年齢や性格によって理解の仕方も違いますので、その子が受け止められる言葉で、少しずつ伝えてあげることが大切ではないでしょうか。

特に幼いお子様の場合、「亡くなる」ということそのものを、まだ十分に理解できないこともあります。だからといって、難しい説明をする必要はありません。

その子の年齢や性格に合わせて、「○○ちゃんは亡くなったんだよ」「もう一緒に遊んだり、ご飯を食べたりすることはできないけれど、ずっと大切な家族だよ」といったように、できるだけやさしく、分かりやすい言葉でお話しされるのも一つの方法です。

「眠っているだけだよ」「遠くへ行っただけだよ」という伝え方は、やさしく聞こえる一方で、年齢によっては「また起きるのかな」「いつ帰ってくるのかな」と受け取ることもあります。

そのお子様が分かる言葉で、少しずつ「亡くなった」ということをお話ししてあげることも、大切ではないでしょうか。

一度ですべてを理解してもらおうとしなくても大丈夫です。お子様から質問があったときに、その都度ご家族様の言葉で答えてあげることも、その子なりにお別れを受け止めていく時間になると思います。

年齢によって、伝わり方も少しずつ変わります

まだ小さなお子様:長い説明よりも、短くやさしい言葉で伝える方が分かりやすいことがあります。何度も同じことを尋ねる場合もありますが、その都度、同じように答えてあげてよいと思います。

小学生くらいのお子様:「どうして亡くなったの」「もう会えないの」など、具体的な質問が出てくることがあります。分からないことまで無理に説明せず、ご家族様が分かる範囲で正直に話してあげることも一つの方法です。

中学生・高校生くらいのお子様:お別れの意味をよく理解しているからこそ、気持ちを表に出さなかったり、その場から距離を置きたいと感じたりすることもあります。参加を強く求めず、その子の意思を尊重することも大切だと感じています。

お子様によって、お別れの受け止め方はさまざまです

お母さんに寄り添う幼い女の子と、少し離れて犬の首輪を手にする中高生の男の子

同じご家族の中でも、お別れに対する反応は一人ひとり違います。たくさん泣く子もいれば、いつもと変わらないように見える子もいます。何度もペットちゃんのことを尋ねる子もいれば、その話をあまりしたがらない子もいます。

実際に私たちがお伺いしたご家庭でも、ご家族様がお別れの準備をされる中で、中高生のお子様が「自分はいい」と、その場への参加を希望されなかったことがありました。

決してペットちゃんを大切に思っていないわけではありません。むしろ、大切に思っているからこそ、お別れする姿を見ることがつらいということもあるのだと思います。

お別れに参加するかどうかも、お子様の気持ちを大切に

「子どもも葬儀に参加させた方がよいですか」と聞かれることがあります。これについても、一律に「参加した方がよい」「参加させない方がよい」と決められるものではありません。

お子様自身が「一緒にいたい」「お花を入れたい」「ありがとうを言いたい」と思っているのであれば、ご家族様と一緒にお別れの時間を過ごすこともできます。

反対に、「見たくない」「その場に行きたくない」という気持ちが強いのであれば、そのお気持ちも大切にしてあげてよいと思います。

お別れに参加しなくても、お家でお手紙を書いたり、写真に向かって「ありがとう」と伝えたり、その子なりのお別れの方法があります。無理をさせないことも、ご家族様のやさしさの一つではないでしょうか。

お別れの儀にお子様が加わるとき

写真とお花の前で、白いお花を供える女の子と見守るお母さん

お別れの時間には、お子様がご自分の言葉や行動で、ペットちゃんへ気持ちを伝えられる場面があります。年齢に合わせて、無理のない形で参加していただくことが大切です。

メッセージクロスに残された「お散歩できなくてごめんね」

ペットセレモニーモアナのお別れの儀では、ご家族様にメッセージクロスへお気持ちを書いていただくことがあります。これまでにも、お子様が一生懸命に言葉を書いてくださる場面を何度も拝見してきました。

ペット火葬・葬儀プラン

あるお見送りでは、お子様がメッセージクロスに「お散歩できなくてごめんね」と書かれていました。きっと、そのお子様の心の中には、もっと一緒にお散歩したかったという思いや、してあげられなかったことへの気持ちが残っていたのだと思います。

普段はなかなか言葉にできなかった気持ちでも、「これが最後のお手紙だよ」とメッセージクロスを前にすると、自然に出てくることがあります。

「ありがとう」「大好きだよ」「また会おうね」という言葉だけでなく、「あのときごめんね」「もっと遊びたかった」といった言葉も、そのお子様がペットちゃんへ伝えたかった大切な気持ちです。

メッセージクロスに書いた言葉をペットちゃんと一緒にお納めすることで、そのとき言えなかった思いも一緒に届けてあげられたのではないかと感じることがあります。

お別れは、きれいな言葉だけを残さなければならないものではありません。お子様がそのときに感じている、本当の気持ちを書いてあげることも、大切なお別れの一つだと思います。

幼いお子様がお別れに参加するときは、安全を一番に

ペットセレモニーモアナのお別れの儀では、末期の水、お線香、おりん、献花、メッセージクロスなどを通して、ペットちゃんへ最後のお気持ちを伝えていただきます。

その中で、まだ歩き始めたばかりのような幼いお子様にも、「せっかくだから一緒に」と末期の水やお線香、おりんを経験させてあげたいと思われるご家族様もいらっしゃいます。

お気持ちはよく分かります。ただ、実際のお見送りでは、まだ足元がおぼつかないお子様がお線香やおりんの近くへ来られ、危ないと感じた場面もございました。

お線香には火がありますし、おりんや仏具などにも硬い部分があります。幼いお子様の場合は、すべての儀式に参加していただく必要はありません。

ご家族様が抱っこをしながら一緒にお花を添える、メッセージクロスへ手を添える、離れたところから「ありがとう」と声をかけるだけでも十分だと思います。

大切なのは「何をさせてあげたか」ではなく、その子なりの形でペットちゃんをお見送りできることです。安全面でご心配な場合は、無理をせず、その場でスタッフへお声がけください。

お子様の年齢やご様子を見ながら、できる範囲で一緒にお別れしていただけるようお手伝いいたします。

お電話でのご相談:0120-228-785(24時間受付)

お骨上げも、無理に参加しなくて大丈夫です

骨壺と写真の前で手を合わせるご家族と、お花を持つ女の子

火葬後のお骨上げについても、「子どもも参加できますか」「見せても大丈夫でしょうか」と心配されることがあります。ペットちゃんのお骨上げには、ご家族様と一緒にお子様が参加されることもあります。

ペットセレモニーモアナでご家族様がお骨上げをされるのは、モアナ個別葬儀と個別火葬です。お骨上げの有無や進め方は、業者やプランによって異なりますので、ご依頼先へご確認ください。

ただし、ご遺骨を見たときの受け止め方は、一人ひとり違います。参加したいというお子様もいれば、つらくて見ることができないお子様もいます。

そのため、事前に「火葬が終わったら、お骨を骨壺へ入れてあげる時間があるけれど、一緒にする?」とお子様へ尋ねてみるのも一つの方法だと思います。

途中で「もういい」となった場合も、無理に続ける必要はありません。

どうしてもつらくてできない場合は、無理をなさらずスタッフへお声がけください。そのような場合は、スタッフがご家族様に代わり、心を込めてお骨上げをお手伝いさせていただきます。

まだお箸を使えないお子様が、お骨を納められたこともありました

あるお見送りでは、まだ普段はお箸を上手に使えない幼いお子様が、「自分もお骨上げをしたい」と参加されました。

ご家族様に見守られながらお箸を持っていただくと、ペットちゃんのお骨をそっと持ち上げ、骨壺へ納めることができました。

ご家族様が「初めてのお箸は○○ちゃんのお骨だったね」とお話しされていたことが、今でも心に残っています。

年齢だけで「できない」と決めるのではなく、安全を確認しながら、その子が「してあげたい」と思う気持ちを大切にすることも、一つのお見送りの形だと感じました。

ペットのお骨上げのやり方|手順・マナー・注意点をやさしく解説

「○○ちゃんの匂いがする」と話してくれたお子様

お骨上げの際、お子様が「○○ちゃんの匂いがする」とお話しされたことがありました。周りの大人の方は驚かれ、「そんなことあるわけない」といった反応をされていました。

そのとき私たちからは、「大切な子とのお別れのときには、その子が近くにいるように感じたり、鳴き声を思い出したりすることもありますよね。匂いも、その子にとっては同じように感じられたのかもしれませんね」とお話ししました。

実際にそこにいたと決めつけることはできません。ただ、そのお子様がそのとき感じたことを、すぐに否定しなくてもよいのではないかと思います。

お子様の感じ方をそっと受け止めてあげることで、ご家族様も少し落ち着いて、その場を一緒に受け止められることがあります。

お子様ができるお別れの形は、一つではありません

お手紙とお花を用意する女の子と、見守るお母さん

お子様の年齢やお気持ちによって、できることはさまざまです。無理のない関わり方の例をまとめました。

お別れの形できること・考え方
お手紙を書くペットちゃんへ伝えたい「ありがとう」「大好き」「ごめんね」などを、自分の言葉で残します。
メッセージクロスに書く最後に伝えたい言葉や絵を書き、ご家族様の思いと一緒にお納めします。
お花を添えるご家族様と一緒に、安全な範囲でお花を添えてお見送りします。
声をかける「ありがとう」「またね」と声をかけるだけでも、大切なお別れになります。
お骨上げに参加する本人が希望し、安全にできる場合は、ご家族様と一緒に参加することもできます。
参加せず、別の形でお別れするその場にいることがつらい場合は、お手紙や写真への声かけなど、その子なりの方法を選べます。

お別れの時間と、そのあとのお子様との過ごし方

ソファでアルバムを開いて思い出を話すご家族

お別れの時間だけでなく、その後にどのように思い出を話し、悲しみを受け止めていくかも、ご家族様にとって大切な時間です。急がず、その子なりのペースを見守ってあげてください。

「何もしてあげられなかった」と思わなくても大丈夫です

ペットちゃんが亡くなったあと、「もっと遊んであげればよかった」「もっとお散歩へ連れて行けばよかった」「もっと優しくしてあげればよかった」と、ご家族様が思われることがあります。それは大人だけではなく、お子様も同じなのだと思います。

けれど、ペットちゃんにとっては、一緒に暮らした毎日の中に、たくさんの時間があったはずです。一緒に遊んだこと。名前を呼んでもらったこと。ご飯をもらったこと。一緒に眠ったこと。学校から帰ったときに会えたこと。

何気ない毎日の積み重ねそのものが、ご家族様とペットちゃんの思い出です。お別れの日だけですべてが決まるわけではありません。

最後のお時間には、「できなかったこと」だけではなく、「一緒に過ごせてよかったこと」も、ぜひペットちゃんへ伝えていただければと思います。

ご家族様で思い出を話すことも、お別れの時間になります

葬儀というと、決められた儀式をきちんと行わなければならないように感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、ペットちゃんのお見送りでは、ご家族様で思い出をお話しされる時間も、とても大切だと感じています。

「こんなことがあったね」「この子はここで寝るのが好きだったね」「このおやつが大好きだったね」「学校から帰ると、いつも迎えに来てくれたね」。そんなお話をしているうちに、お子様から初めて聞く思い出が出てくることもあります。

大人が知らなかった、ペットちゃんとお子様だけの時間があったのかもしれません。お別れの時間を、悲しいだけのお時間にしなければならないわけではありません。

泣いたり、笑ったり、思い出を話したりしながら、ご家族様それぞれの気持ちをペットちゃんへ届けてあげていただければと思います。

お子様の悲しみ方も、一人ひとり違います

お別れのあとも、お子様の様子が気になられることがあると思います。すぐに泣く子もいれば、しばらくしてから寂しさが出てくる子もいます。

普段と変わらないように過ごしているように見えても、心の中ではペットちゃんのことを考えていることもあるでしょう。反対に、何度も写真を見たり、同じ話を繰り返したりすることもあります。

大切なのは、悲しみ方を比べないことではないでしょうか。「どうして泣かないの」「もう元気にならないと」と急がせるのではなく、その子なりの時間を見守ってあげることも大切だと思います。

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よくあるご質問

ペットとのお別れについて、ご家族の質問に答えるスーツ姿の男性スタッフ

お子様と一緒にペットちゃんをお見送りされる際に、よくいただくご質問をまとめました。

子どもにペットが亡くなったことを伝えた方がよいですか?

ご家庭のお考えや、お子様の年齢によっても変わります。無理に難しい説明をする必要はありませんが、ペットちゃんが亡くなったことを、その子に分かるやさしい言葉で伝えてあげるのも一つの方法です。

一度にすべてを理解してもらおうとせず、お子様から質問があったときに少しずつお話しされてもよいと思います。

子どもをお別れに立ち会わせた方がよいですか?

必ず参加しなければならないものではありません。「一緒にいたい」というお子様もいれば、「見たくない」「その場には行きたくない」というお子様もいます。どちらの気持ちも大切にしていただければと思います。

幼い子でもお別れの儀に参加できますか?

ご参加いただくことはできますが、年齢やご様子に合わせて無理のない範囲でお願いいたします。特にお線香など火を使用するものは、安全を優先してください。ご家族様と一緒にお花を添えたり、声をかけたりするだけでも、大切なお別れになります。

子どもがお骨上げを怖がっているときは、どうしたらよいですか?

無理に参加する必要はありません。ご遺骨を見たときの受け止め方には違いがありますので、お子様のご希望を聞きながら決めていただければと思います。途中でつらくなった場合も、無理に続けなくて大丈夫です。

メッセージクロスには何を書けばよいですか?

決まりはありません。「ありがとう」「大好きだよ」「また会おうね」といった言葉でも、「ごめんね」「もっと一緒に遊びたかった」といったお気持ちでも大丈夫です。そのときにペットちゃんへ伝えたい言葉を、自由に残してあげてください。

まとめ|ご家族様それぞれの形で「ありがとう」を伝えてあげてください

写真の前でお花を飾るご家族と女の子

子どもにペットちゃんの死をどう伝えるか、お別れに参加させるかどうかについて、一つの正解があるわけではありません。

一緒にいたいお子様もいます。つらくて離れていたいお子様もいます。お手紙を書く子、お花を添える子、メッセージクロスへ言葉を残す子、静かに見守る子もいます。

実際のお見送りでも、どのお子様も、その子なりの形で大切なペットちゃんとのお別れをされていました。参加することだけが愛情ではありませんし、何かを上手にできることがお別れの条件でもありません。

幼いお子様の場合は、安全に、ご家族様と一緒にその時間を過ごせることを大切にしていただければと思います。中学生や高校生くらいのお子様が距離を置きたいと感じる場合も、その気持ちを尊重してあげてよいと思います。

ペットセレモニーモアナでは、ご家族様のお気持ちをお伺いしながら、それぞれのご家庭に合ったお見送りをお手伝いしております。お子様と一緒のお見送りについてご心配なことがございましたら、ご予約の際にお尋ねください。

お電話でのご相談:0120-228-785(24時間受付)

「この子に何をしてあげられるだろう」「子どもには、どのようにお別れをさせてあげたらよいだろう」。そのように迷われているときも、できる限り分かりやすくご案内いたします。

大切なのは、決められた形どおりにお別れをすることではありません。ご家族様それぞれが、その子へ伝えたい「ありがとう」を、無理のない形で届けてあげることだと思います。